年中、鼻炎の私は洟垂れありきの私というところがある。
洟が垂れてなかったら、私と気付かれないほどだ。


それは完全に言い過ぎですが、これを書いている今も鼻が垂れている。


そんな鼻炎の私が最も困るシチュエーションはうっかりハンカチを忘れてしまった上で1対1で会話している時だ。


会話をする時は、相手の目を見て話す。
常識人としてのルールであり、それをしない社会人は「感じの悪い人」として認識される。
そのため、顔を反らすわけにはいかないのだ。


ではどうするかと言うと、手を常に鼻下においておくのだ。
垂れてきてもさり気なく、敏速に鼻水を手で捕らえるためだ。
そんな苦労中に必ず聞かれる。


「風邪?」


ちゃいますねん。
風邪ちゃいますねん。
年中鼻炎ですねん。


世の中の男子に伝えておきたい。
鼻下に手を置いて会話する女子を見かけたら、「風邪?」なんてどうでもいいことは聞かず、敏速にその場を立ち去ってください。
その子は戦っているのです。
戦いの邪魔はしないでください。
もしくは閲覧しないでください。


洟垂れを堂々と貴方に披露できるほど、その子は度胸がないのです。


26歳女子洟垂れファッションリーダ。